DRBDとは

概要

DRBDとは

DRBD(Distributed Replicated Block Device)は、TCP/IPネットワークを通じて複数のサーバ間のHDD(パーティション)をミラーリング(複製)するソフトウェアです。簡単に言うと、ネットワーク越しにRAID1の環境を構築することができます。

DRBDの動作環境

DRBDはLinux OS上で動作するソフトウェアです。Linuxのカーネルモジュールを必要とするため、同じUnix系OSであるOpenSolarisやFreeBSDでは動作しません。現在パッケージが提供されているディストリビューションは以下の通りです。

  • Red Hat Enterprise Linux 5、6、7
  • SUSE Linux Enterprise Server 10、11
  • Oracle Linux 6.3、7
  • Debian GNU/Linux 6.0、7.0
  • CentOS 5、 6、 7
  • Asianux 4
  • Ubuntu Server Edition 12.04LTS、14.04LTS、16.04LTS
  • XenServer 5, 6 (DRBD のみ)

パッケージが提供されていなくても、ソースコードが公開されているため、Linuxディストリビューションであれば、コンパイルしてインストールすることができます。

必要なハードウェア

DRBDは、2台のサーバ間のパーティションをネットワーク越しにレプリケーションするソフトウェアであるため、同様のスペックのサーバが2台以上必要となります。

特徴

ネットワークレプリケーション

DRBDの最大の特徴は、HDD(パーティション)の複製を通常のTCP/IPネットワークを利用して実現することです。通常のネットワークを利用することで、特別なハードウェアを必要としません。Linux環境とミラーリングで使用するためのネットワークカードさえあれば、すぐにDRBDの機能を体験することができます。

ブロックデバイスで動作

DRBDはファイルシステムよりも低いレイヤーで動作し、レプリケーションされたHDDをブロックデバイスとして使用することができます。わかりやすく言うと、複製されているDRBDデバイスを通常のHDDと同じような感覚で使用することができます。

このため、データを保存するアプリケーションがミラーリングに対応する必要がありません。ほとんど全てのアプリケーションがDRBDによってリアルタイムにデータを複製しながら動作させることができます。

シェアードナッシング

DRBDとPacemakerを組み合わせると簡単かつ安全なハイアベイラビリティクラスタ環境(HAクラスタ環境)を構築することができます。

DRBDを使用しない多くのHAクラスタ環境は、データ領域を複数のサーバで共有する「共有ストレージ」を利用して実現されています。これは共有ストレージに障害が発生した場合にサービスが継続できないだけでなく、重要なデータの損失につながる可能性があります。

DRBDは複数のサーバにネットワークを通じてミラーリングを実現しているため、共有ストレージを使用しません。これがDRBDで実現する「シェアードナッシング」のHAクラスタ環境です。DRBDは、サーバの台数の削減、共有ストレージという単一障害点(Single point of failure)をなくすことができる低コストで安全なHAクラスタ環境を提案します。

ライセンス

DRBDはオープンソースのソフトウェア(OSS)としてウィーンにあるLINBIT社が開発を進めています。GNU Public License 2 (GPLv2)でライセンスされています。

DRBD 参考情報

DRBDに関する参考情報について、こちらもご参照ください。

DRBDってなに?

  • DRDBのメリット
  • DRDB9の概要

DRBDの基本構成

  • 構成概要
  • ハードウェア構成
  • ソフトウェア構成

マルチノード(最大4台まで)

  • 3ノード構成
  • 4ノード構成

パフォーマンス

  • ネットワークカード
  • CPUとメモリ
  • HDDのI/Oスピード

ハイアベイラビリティ環境(HA環境)

  • オープンソースによる冗長化
  • シェアードナッシングクラスタの実現

iSCSIでWindowsからも使える

  • DRBD+Linux-HA+iSCSIターゲットの構成図

ディザスタリカバリー

  • DRBD3ノードによるHAクラスタ環境+ディザスタリカバリー環境