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Pacemaker用GUI(web)ツール「pcs(pcsd)」

Pacemaker+Corosyncでクラスタ構成を構築する場合に利用できる設定ツール「pcs(pcsd)」について紹介します。

「Pacemaker」とは

Pacemakerは、一連のマシン間で関連する「サービス起動」と「サービス復旧」をコントロールするためのクラスタソフトウェアです。

Pacemakerは多くの異なるリソースタイプを理解し、それらの間の関係を正確にモデル化できます。Dockerなどのテクノロジーを使用して、クラスタによって管理されているリソースを自動的に分離することもできます。

Pacemakerの概要については、こちらも参照ください。
→クラスタ構成ソフトウェア「Pacemaker」と「Heartbeat」「Corosync」の関係性

「pcs(pcsd)」とは

Pacemaker/Corosync構成ツール「pcs」

「PCS(Pacemaker Configuration Tool)」は、Pacemaker/Corosync構成ツールです。

コマンドラインインターフェースによるpacemaker/corosyncの制御や設定が可能で、ユーザーはPacemakerベースのクラスタについて作成/表示/変更などを行えます。

「pcs」は旧来の「crmsh」に代わるPacemakerクラスタ管理ツールであり、RHEL/CentOS7においては「pcs」の使用が推奨されています。

pcsデーモン「pcsd」

pcsには、pcsデーモン「pcsd」が含まれており、pcsのリモートサーバとして動作し、Web UIを提供します。

pcsdはPacemaker/corosyncとは独立したサービスであり、このデーモンが起動していない状態では、クラスタ構成に使用するpcsコマンドが使用できません。

Web UIへのアクセス

Web UIにアクセスするためには、クラスタに接続可能なブラウザで、pcsdが起動中のどちからのノードの2224ポートにhttps接続します。

ログインするとpcsdのGUI(web)画面が表示され、クラスタ構成/操作などを行えます。

「pcs(pcsd)」のインストール方法

インストール手順

pcs(pcsd)のインストールの前に、関連プロダクトのインストールが必要です。

手順については、こちらのドキュメントを参照ください。
→GitHub →ClusterLabs/pcs(Pacemaker command line interface and GUI)

パッケージ

「pcs(pcsd)」は、主要Linuxディストリビューション(Fedora/Red Hat Enterprise Linux/Debianなど)にパッケージとして組み込まれています。

「pcs(pcsd)」の主な機能

主な機能

・pcsバージョン確認
・クラスタノード認証
・クラスタ作成
・クラスタ起動
・クラスタ停止
・クラスタ状態取得
・クラスタ設定取得
・特定ノードをスタンバイモードに移行
・特定ノードをスタンバイモードから復帰
・特定リソースの手動フェールオーバー
・特定リソースのフェールオーバー履歴の削除
・手動でのフェンシング(STONITH機能によるサーバ再起動) など

主なコマンド

cluster

クラスタオプションおよびノードの設定を行います。

resource

クラスタリソースの作成と管理を行います。

stonith

フェンスデバイスを設定します。

constraint

リソース制約を管理します。

property

Pacemakerのプロパティを設定します。

status

現在のクラスタとリソースの状態を表示します。

config

ユーザーが読みやすい形式でクラスターの全設定を表示します。

まとめ

設定ツール類を利用することで、Pacemaker+Corosyncでのクラスタ環境に関する管理工数を低減化できます。

弊社にご連絡をいただければ、実際の運用面までを考慮したHAクラスタ環境構築についてのご提案も行えます。まずは、お気軽にお問い合わせください。

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