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DRBDでの法人向けクラウドデータバックアップ

「クラウドデータバックアップ」と「DRBDでのマルチクラウドバックアップ」について紹介します。

目次

第1回 クラウドデータバックアップの「メリット」と「デメリット」

  • クラウドバックアップの「メリット」
  • →災害対策
  • →対障害性
  • →運用性
  • →複数拠点からの一元バックアップ
  • →コスト(初期構築費用)
  • →迅速構築
  • →拡張性
  • →コスト(運用費用)
  • →セキュリティ対策
  • クラウドバックアップの「デメリット」
  • →バックアップ(データ復旧)時間
  • →クラウド障害
  • →WAN障害
  • →カスタマイズ性
  • →セキュリティリスク
  • 参考サイト

第2回 DRBDでの法人向けクラウドデータバックアップ

  • 異種クラウド間データ連携を行えるDRBD
  • 「シングルクラウドリスク」と「DRBDによるマルチクラウドバックアップのメリット」
  • 「AWSの大規模障害」と「マルチクラウド」の重要性
  • DRBDを活用したAzure上でのデータ保護
  • DRBDで実現するハイブリッドクラウド4ノードクラスタ

第1回 クラウドデータバックアップの「メリット」と「デメリット」

企業データのバックアップ方法として、「クラウドでのオンラインストレージバックアップ」の利用が増えてきています。

クラウドバックアップの「メリット」と「デメリット」について、主なポイントについて紹介します。

クラウドバックアップの「メリット」

「バックアップサーバの自社設置」と「クラウドストレージ利用」の対比から、クラウドバックアップの「メリット」について紹介します。

災害対策

クラウドバックアップは、大規模災害発生時の災害対策(ディザスタリカバリ)の1つとして活用できます。

遠隔地にあるクラウドサーバにデータをバックアップしておくことにより、データの消失を防ぐことが可能です。

近年ではリスクヘッジを意識してクラウドバックアップを採用する企業も増えています。

対障害性

ローカルに設置してあるファイルサーバ/NASの場合は、突然の故障などにより、サービスが停止してしまうことがあります。

クラウドの場合、複数の冗長化などの仕組みにより、サービス停止の可能性はかなり低く抑えられています。

運用性

クラウドを利用する場合、サーバの運用/管理はベンダーが行います。バックアップ処理の自動化設定も可能です。

そのため、社内ネットワーク内にバックアップ用サーバを設置する場合に比べ、情報システム部の業務負担軽減が可能です。

情報システム部は、本来の業務(企業のIT戦略)に対してより集中でき、業務効率化だけではなく、企業の利益に貢献することも可能になります。

複数拠点からの一元バックアップ

クラウドは、オンラインで利用できる性質上、どこからでもバックアップストレージにアクセスできるメリットがあります。

今までは、各拠点単位でバックアップを行っていましたが、全拠点のバックアップを一元的に管理し、運用効率を上げることも可能です。

コスト(初期構築費用)

自社でバックアップサーバを構築する場合、「サーバ費用」「ネットワーク構築費用」「セットアップ費用」などの初期構築費用が必要です。

クラウドバックアップの場合は、構築費用がほとんどかからない点が大きなメリットです。

また、バックアップ容量などからコスト計画が立てやすく、以降のランニングコストについての視覚化を容易に行えるため、ビジネス向きともいえます。

迅速構築

バックアップサーバを自社で設置する場合には、「ストレージ容量予測」「サーバ機器調達/構築」「ネットワーク調整」などの作業が必要であるため、サービス開始までに時間を必要とします。

クラウドストレージの場合は、即座に、スモールスタートで、バックアップサービスを開始できます。

拡張性

自社サーバの場合、バックアップ用ストレージの増強は、そのたびに、コストと工数が発生します。

クラウドストレージの場合は、いつでもストレージ増減が可能で、状況に合わせて、フレキシブルに対応できます。当初は最小限の容量で契約し、不足するごとに随時増やしていくことも可能です。

コスト(運用費用)

長期間の運用として考えると、自社サーバ設置は、コストが低くなるように思えるようでもあります。しかし、運用中の「サーバ機器故障」「ストレージ容量追加」などの突発的追加コストが必要になる場合もあります。

クラウドストレージの運用コストは、使用した分だけの料金が発生します。バックアップ容量が小さい場合や、利用状況が変化しやすい場合には、クラウドバックアップのほうがコストが小さくなります。

セキュリティ対策

自社サーバの場合、社内ネットワーク内の通信は全面的に信用されている設定が行われている場合が多くあります。このような環境の場合、標的型攻撃などで社内ネットワークに侵入されてしまうと、バックアップデータは危機に晒されてしまいます。

クラウドバックアップサービスの場合、データセンターでサーバ/セキュリティのプロフェッショナルが運用しています。新しいタイプのシステム攻撃に対しても、社内サーバ運用より強固に防衛できる可能性が高まります。「ID+パスワード」認証だけではなく、より強固な認証の仕組みを利用して、認証セキュリティを向上させることも可能です。

クラウドバックアップの「デメリット」

クラウドバックアップは万能というわけではありません。主なデメリットについて紹介します。

バックアップ(データ復旧)時間

クラウドストレージの場合、バックアップデータ量が多いと、自社システムとクラウド間のネットワーク帯域の制限により、バックアップ処理(データ復旧処理)のためのデータ転送に時間がかかる問題があります。

主要クラウドベンダーでは、高速な専用回線サービスを提供しています。このサービスを利用すれば、社内サーバとほぼ同様なスピードを確保することも可能ですが、コストも上昇します。

必要とするバックアップデータ量に合わせて、ネットワークスピードについても検討する必要があります。

クラウド障害

可用性が高いとされているクラウドサービスですが完璧ということはありません。クラウドに障害が発生した場合は、クラウドストレージへアクセスできないため、バックアップやデータ復旧を行なえません。各種冗長化により、すぐに復旧することが期待されますが、クラウドサービスが復旧するまで待ち続けることしかできなくなります。ベンダーに対して、クラウド障害発生時の対応について確認しておくことも重要です。

クラウドストレージは、多数の冗長化がなされていますが、バックアップデータの消失(一部消失/全消失)という可能性もありえます。

バックアップ先を1つのクラウドベンダーに集中させて依存性が高まりすぎると、自社システム全体の可用性が低下します。バックアップ先を、ローカルや複数ベンダーに分散させるなどの対応が必要です。

WAN障害

大規模なWAN障害が発生した場合、そもそも、クラウドサイト自体へアクセスできません。WAN復旧まで、データバックアップ(データリストア)などの処理は一切行なえません。

クラウド専用線の導入などの検討も必要です。

カスタマイズ性

クラウドストレージは、サービスとしてパッケージ化されているため、細かなカスタマイズを行いにくい傾向にあります。

クラウドストレージサービス選定時には、各サービスが提供する「基本機能」「基本性能」「可用性」「セキュリティ機能」「オプション機能」「コスト」などを考慮して、自社の最低要件をクリアしているのかについての確認が必要です。「自社にとって必要な機能を備えているのか?」「自社のディザスタリカバリ要件にマッチしているのか?」などの検討が必要です。

セキュリティリスク

「自社サーバのほうがセキュリティリスクは低い」と言われることもありますが、情報漏洩などのセキュリティ事案は、自社社員やパートナーによる過失や内部犯行が多くを占めているというデータもあります。

クラウドバックアップサービスについても同様です。「ID+パスワード+その他追加認証」により、徹底したID管理(特権ID管理)が求められます。

参考サイト

第2回 DRBDでの法人向けクラウドデータバックアップ

オープンソースの分散ストレージシステム「DRBD」を使用すると、「クラウド環境に対するデータバックアップ」および「クラウド間データバックアップ」も行えます。

DRBDを使用したクラウドデータバックアップについて紹介/解説している情報を紹介します。

異種クラウド間データ連携を行えるDRBD

ポイント

DRBDのマルチクラウド対応機能の概要について紹介しています。

テーマ

  • 適材適所でクラウドを使い分けるマルチクラウド
  • DRBDは異種クラウド間データ連携を促進
  • →汎用性
  • →ブロックデバイスレベルの動作
  • →多様な同期方法
  • →きわめて高速なデータ同期
  • →大容量データをサポート
  • →ベンダーロックイン・フリー
  • さまざまなクラウドサービスをサポート
  • →IBM SoftLayer
  • →Microsoft Azure
  • →Amazon EC2

ページリンク

→サードウェア →マルチクラウドのデータ連携

「シングルクラウドリスク」と「DRBDによるマルチクラウドバックアップのメリット」

ポイント

シングルクラウド依存環境についてのリスクと、DRBDを利用したマルチクラウドバックアップのメリットについて紹介しています。

テーマ

  • シングルクラウドでのリスク
  • →リスク(1) データ消失
  • →リスク(2) データ復旧時間
  • →大規模データ消失事例
  • マルチクラウドにデータをバックアップしておくメリット
  • →複数のクラウド内にバックアップ
  • DRBDでのバックアップ
  • →「DRBD」とは
  • →「DRBD」導入事例
  • まとめ

ページリンク

→サードウェア(DRBD) →AWSやAzureのデータをバックアップする方法

「AWSの大規模障害」と「マルチクラウド」の重要性

ポイント

2017年3月1日に発生した、AWS(Amazon Web Services)の「Amazon Simple Storage Service(S3)」での大規模な障害について解説しています。

複数クラウド間(AWSとAzureなど)でデータバックアップ連携を行う重要性について説明しています。

ページリンク

→サードウェア(DRBD) →2017年3月1日のAWS障害の原因と、その対策

DRBDを活用したAzure上でのデータ保護

ポイント

「DRBD」+「DRBD Proxy」による災害対策システムについての解説です。

「ローカルDC(データセンター)」と「Azure」における災害対策用システム構築について解説されています。

テーマ

  • データ保護
  • RPOとRTO
  • →RPO (目標復旧時点)
  • →RTO (目的復旧時間)
  • →障害復旧からの流れ (バックアップからの復旧の例)
  • 災害対策
  • →今すでに行われている災害対策は?
  • →災害対策にテープを使用した際の問題点
  • DRBD/DRBD Proxyによる災害対策システム
  • →目的
  • →基本構成
  • →DRBDとは?
  • →DRBD Proxyとは?
  • →障害発生時
  • →サービスダウン時間の比較
  • →DRBD/DRBD Proxyのメリット
  • 事例
  • →事例1 株式会社アイル様
  • →事例2 建設設計コンサルタント会社様
  • DRBD/DRBD Proxy注意点

ページリンク

→SlideShare →DRBDを活用したAzure上でのデータ保護

DRBDで実現するハイブリッドクラウド4ノードクラスタ

ポイント

DRBDでの「ハイブリッドクラウド4ノードクラスタ」構築について紹介しています。

テーマ

  • 1.HAクラスタとDRシステムの必要性
  • →HAクラスタの高可用性
  • →即時復旧できる災害対策システム
  • →コスト圧縮
  • →クラウド利用でハードルを下げる
  • →紹介する構成
  • 2.使用ソフトの機能と構成の説明
  • →チケットを使用して系切り替え
  • →スタックデバイスの同期でサイト間同期
  • →通常時
  • →メインサイト壊滅
  • →DRサイトのD2がフリーズ
  • 3.構築の流れ
  • →1.メインサイト構築
  • →2.DRサイト構築
  • →3.各パッケージインストール
  • →4.DRBD設定
  • →5.Pacemaker、Corosync設定
  • →6.スタックリソース作成
  • →7.リソース設定
  • 4.遠距離レプリケーションを速くする方法
  • →WANでの同期には限界がある
  • →遠距離でのDRBD同期を速くするには?
  • 事例
  • →アイル様事例
  • →350テラバイトのファイルサーバ事例

ページリンク

→SlideShare →OSSで実現するハイブリッドクラウド4ノードクラスタ ~Pacemakerのチケット機能で災害対策~